診療圏を知れば病院運営が変わる⁉地域密着の動物医療のすすめ

☆診療圏を知れば病院運営が変わる⁉地域密着の動物医療のすすめ☆

こんにちは!動物たちの健康を守るため、日々奮闘されている先生方、本日もお疲れ様です。

今日は「診療圏」についてのお話です。

病院の経営や診療方針を考えるうえで、とっても大事なテーマなんですよ!

<そもそも診療圏って?>

診療圏とは、簡単に言うと「自分の病院を利用してくれる人(や動物)が住んでいる地域」のことです。

例えば、動物病院の場合、飼い主さんが通える範囲ってどのくらいだと思いますか?

人の病院と比べると、動物病院の診療圏は少し狭い傾向にあります。

基本的に半径2km以内を第一次診療圏、半径3km以内を第二次診療圏と呼ぶようです。

この範囲は病院の特徴や飼い主さんのニーズによって変わるので、一概には言えません。

<診療圏を知るメリットとは?>

診療圏をしっかり把握すると、病院の運営や診療内容を効率よく計画できます。

  • 地域特有のニーズが分かる:診療圏内で犬の飼育頭数が多ければ、フィラリアや狂犬病予防に力を入れるべきかもしれません。
    一方、猫の割合が高いなら、FIVやFeLVのワクチン接種を推進することが有効です。
  • ライバル病院との差別化ができる:診療圏内に他の病院が多い場合、自院ならではの強みを活かしたサービスを提供できます。
    例えば、皮膚科や歯科などの専門診療や、ペットの健康相談会などを開催するのも良い方法です。
  • 飼い主さんへのアプローチが効果的に:飼い主さんがどんな動物を飼っているのか、どのくらいの頻度で病院を利用しているのかを把握することで、ワクチンのお知らせや健康診断の案内をタイミングよく届けることができます。

<診療圏をどうやって調べるの?>

手軽に始められるのが自治体や動物保護団体が発表している飼育頭数データや動物の登録情報を活用することです。

また、近年では診療圏分析サービスを提供している企業もあるので、それらを活用するのも一つの手です。

さらに、自院の診療記録から、どのエリアの飼い主さんが多く利用しているかを集計するのも効果的です。

「あ、この地域の飼い主さんが意外と多いんだ!」と新たな発見があるかもしれません。

☆おわりに☆

診療圏の把握は、病院経営や診療方針を考えるうえでの大切な第一歩です。

地域に住む動物たちのためにどんなサービスが求められているのかを知ることは飼い主さんとの信頼関係を築く近道でもあります。

「診療圏のデータをもっと活用してみたい!」と思われた方は、ぜひ今日からチャレンジしてみてくださいね。

それでは、また次回お会いしましょう!