開業初年度こそ「経営理念」が大事な理由

☆開業初年度こそ「経営理念」が大事な理由☆

こんにちは!
いつも診療でお忙しい日々を過ごしている皆さま、本当にお疲れさまです。

動物病院の開業を考えるとき、資金計画や収支予測はとても重要なポイントです。
しかし、それ以上に大切なものがあります。
それは、**「どんな動物病院を作りたいのか」という“経営理念”**です。

実はこれが、資金計画や収支予測にも大きく関係してくるのです。


■ 収支のブレに負けないために必要なもの

開業初年度は、売上が計画どおりに伸びないことも珍しくありません。
たとえば、
1日5件 × 単価12,000円 × 月22日=月132万円の売上を想定しても、

  • 家賃・光熱費

  • 医療機器リース

  • 人件費

  • 融資の返済
    など、多くの固定費がかかります。

さらに、薬品や消耗品などの変動費もかかり、思った以上に支出が膨らむことも。

こうした現実に直面したとき、収支だけを見ていると不安に押しつぶされがちです。
だからこそ、開業前に「自分はどんな病院を作りたいのか」という理念を明確にしておくことが、支えになります。


■ 経営理念は「判断基準」になる

経営理念が明確だと、次のような場面で迷いにくくなります。

  • 売上が厳しい時、どこを削り、どこを守るか

  • 患者数を伸ばすために、どう広報活動をするか

  • スタッフ採用時に、どんな人材を選ぶか

一時的な数字だけに左右されず、“自分らしい経営”をぶらさずに続けることができるのです。


■ まとめ

初年度の収支予測や資金計画はもちろん重要です。
ですが、それ以上に大事なのは、「どんな病院をつくりたいか」というブレない軸を持つこと

理念があるから、厳しい時でも前を向ける。
理念があるから、周りの人たちと想いを共有できる。

経営のスタートラインに立つ今だからこそ、数字と理念、両方の準備を大切にしていきましょう。