副院長長谷川潤先生
インタビュー
開業前、何が一番大変でしたか?
最初は、“どこから手をつけていけばいいんだろう”という状態でした。 診療は慣れていても、病院をゼロから計画するとなると、やることが本当に多くて。 立地探し、銀行融資、機器の選定、スタッフ採用…。 特に開業スタイルに悩みました。
開業スタイルとはなんですか?
自宅兼任(1階動物病院、2階自宅)で当初計画しましたが、獣医が借りられる満額が、個人信用に関係なくおおよそ決まってしまっています。土地の購入、建築を行うと資金ショートを起こしてしまいますので、建貸での開業となりました。オーナーに建物を建築してもらい賃料を支払い入居しますが、今回内装については建築時に建築会社と打ち合わせをし、私たちの希望の内装、レイアウトで建築していただきました。そのおかげで、自分たちのクリニックと錯覚してしまうほど満足のいくクリニックになりました。
開業準備で大変だったことはなんですか?
働きながらホームページ、医療機器、融資、建築様々な打ち合わせを行うことです。幸い開業に伴う申請や医療機器は医療分析センターさんのグループ会社でお願いし、ホームページも医療分析センターさんの紹介なので間に入ってもらいました。建築に関しても医療機器絡みのスケジュール調整等を担当さんにお任せしたので、自分でやらなくてはいけないものに集中出来ました。 自分で進めるものとコンサルにお任せするものは、はっきりしておかないと混乱してしまうなと終わってみて実感しています。
実際に開業してみて
開業は診療も大事ですが、そこに手が回らないくらい決めていくもの、判断することがたくさんあるんだなと実感しています。 スタッフ採用、SNSでの情報発信、地域とのつながり方(内覧会開催等)など診察室の外でやることも多いんです。 でも、事前にある程度、担当さんに仕事をお願いましたし、流れやリスクを知っていたおかげで何とか落ち着いて取り組めました。 (なんだかんだ開業前はどんなに準備してもバタつきますけどね…(笑))
これから開業を考えている先生へ
全部を自分一人でやろうとするのは本当に大変です。 早めに“寄り添ってくれて相談できる”人を持っておくのは大事かと思います。 私も開業したばかりでゴールではなくスタートなので、走りだす前にしっかり整えておくことをおすすめします。